絵付工房 鹿歩庵(かほあん)

ご挨拶・プロフィール

  • HOME »
  • ご挨拶・プロフィール

ご挨拶

鹿歩庵主宰 絵付師 宮本美夏

 

宝相華とヒンデローペン

仏教の世界で極楽浄土に咲く牡丹や石楠花や蓮をデザイン化したものを「宝相華」と言います。
これは仏教美術だけでなく、日本の漆工芸や着物など多くの伝統工芸のデザインとして用いられています。奈良時代の正倉院の宝物の中にも、宝相華のデザインのものが数多くあります。
私はオランダの伝統絵付け工芸「ヒンデローペン」を三十年ほど描き続けていますが、デザインの組み立て方、一つの作品に用いる色の数、筆遣い、空間のバランスなどに、伝統工芸で用いられている宝相華とヒンデローペンには数多くの共通点があると思いました。
仏教は紀元前後からアジア各地に広がりました。そしてそこに仏教文化が生まれました。
オランダには18世紀の大航海時代にアジアから仏教文化が伝わりました。帆船の寄港地でもあった伝統工芸ヒンデローペンの町にも仏教が伝わった可能性は充分にあると思います。
ただヒンデローペンの作家の方達から仏教文化の影響を受けたという話は聞いたことはありません。しかし大航海時代にインドネシアから仏教文化が宗主国オランダに伝わったという文献は数多く残されています。
私はこの「仏教美術・宝相華」を長年描き続けいるヒンデローペンの技法を用いて描いてみたいと思い続けていました。
2021年に熱海の真言宗のお寺「熱海成田山」様とご縁があり、お堂の柱と壁に極楽浄土宝相華の世界を奉納させて頂けることになりました。
この一年毎日描き続けてまいりましたが2022年10 月に完成に到りました。
熱海にお越しの際には是非ご覧下さい。

ヒンデローペン一例


色や形に決まり事があり、その中で作家がそれぞれの独自性をだして作品を描いている。

宝相華一例


極彩色を用い、仏教の極楽浄土の世界をデザイン化された華で表現する。

プロフィール

1983                早稲田大学商学部卒

1986~1991         オランダ・アムステルダムにてオランダ伝承工芸・家具絵付けヒンデローペンに出会い学び始める。

1992~          帰国後、絵付教室『ミカ・ヒンデローペンアカデミー』主宰

2018~              高野山大学大学院密教学科通信修士課程入学

2021~             『絵付工房・鹿歩庵』主宰

 

お問い合わせ

お名前 (必須)
ふりがな (必須)
メールアドレス (必須)
電話番号
お問い合わせ内容 (必須)

確認画面は表示されません。上記内容にて送信しますがよろしいですか? (必須)
はい

PAGETOP
Copyright © 絵付工房 鹿歩庵(かほあん) All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.